アンニョンハセヨ、のび子です。
先日時代劇に出てくる表現、単語について取り上げました。
記事を書くにあたりいろいろ調べ物をしていたところ、
朝鮮王朝の「大奥」ともいえる「내명부 (内命婦)」に興味がムクムクと…わいてきてしまい笑。
女の園、それはいつの時代も嫉妬と愛憎でドロドロと相場が決まっていますよね?笑
そんなわけで、今日は朝鮮王朝の「大奥」、내명부 について、調べたことを少しまとめたいと思いますb
내명부(内命婦)とは
내명부 (内命婦)は、高麗や朝鮮の宮中で仕えた女性の総称です。
食事や洗濯といった宮中の仕事をする女官をはじめ、王の후궁 (後宮)となる女性も含まれます。
基本的には품계 (品階)といわれる官位でわかれており、トップは正1品から下は従9品までの18段階。
品階 | 내명부 |
정1품(正1品) | 빈(嬪) |
종1품(従1品) | 귀인(貴人) |
정2품(正2品) | 소의(昭儀) |
종2품(従2品) | 숙의(淑儀) |
정3품(正3品) | 소용(昭容) |
종3품(従3品) | 숙용(淑容) |
정4품(正4品) | 소원(昭媛) |
종4품(従4品) | 숙원(淑媛) |
정5품(正5品) | 상궁(尚宮) |
正1品の빈(嬪)から従4品の숙원(淑媛)までがいわゆる後宮、王の側室たちです。
時代劇など見ていても「貴人○氏」とか出てきますよねb
トップは正1品の 빈(嬪)ですが…
빈(嬪)が頂上に君臨していたかというとそうではなく、頂点に立つのは중전、つまり王妃です。
ちなみに王妃は高貴な身分ゆえ、こうした品階のない「無品階」でした。
宮仕えする女官の最高位は正5品の「상궁」。
表はここまでしか記載していませんが、もちろんこの下にも従5品から従9品までの官位がずらーっとあります。
それぞれの官位で受け持つ仕事も異なっており、今風に言うと「部署」のような形で担当職務が分かれていました。
지밀(至密):王と王妃の身辺警護。王に付き従う。
침방(針房):裁縫担当。宮中でつかわれるすべての服を作る。
수방(繍房):服の刺繍や装飾を担当。
소주방(焼厨房):食事担当。
생과방(生果房):食事以外の飲み物や菓子を担当。
세답방(洗踏房):洗濯担当。
세수간(洗手間):顔を洗う水や沐浴の水の担当。
結構細かく分けてるなあという印象。。
まとめ
いかがでしょうか。
こうして品階や組織構造だけ見ていると、なんだか無機質に見えますが、そこは「女だけの世界」…
さぞかしドロドロな人間ドラマが何百年にも渡って繰り広げられていたんだろうなぁと思います笑。
のび子というシロウト調べですので、もしかすると誤解などがあるかもしれませんが、お気付きの点などありましたらお知らせください^^b
それでは、本日もご覧いただき、どうもありがとうございますm(__)m。