韓国永住権の申請にあたり避けては通れない「社会統合プログラム」
これは韓国の法務部が移民者向けに提供しているプログラムです。
韓国語や韓国文化への習熟を目的としており、永住権の取得や帰化申請の際にはこのプログラムを受講の上、評価(面接と筆記試験)で一定の点数を獲得する必要があります。
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永住権申請には何が必要?
永住権を申請するにあたっては、社会統合プログラムで以下のどちらかを満たす必要があります。
1、社会統合プログラムの5段階の講座修了後、総合評価合格(60点以上)
2、事前評価で85点以上獲得→2年以内に総合評価合格(60点以上)
2023年現在、永住権の申請には「社会統合プログラム」の総合評価で60点以上をとる必要があります。
この総合評価はすぐに受けれるものではなく、まずは事前評価を受けた上で、プログラムの講座を受講、そして最終的に総合評価を受ける、という流れになります。
ただ、上記の2にある通り、事前評価で85点以上を取れれば、講座を受講することなくすぐに総合評価を受験できます。
私はできるだけ最短距離で行きたかったので、この「事前評価で85点をとること」を目標に自主勉強し、ぎりぎり86点をとれました笑。
講座で使われている教科書はいつでも誰でも購入可能なので、これを購入して勉強しました。
事前評価や総合評価の内容
事前評価も総合評価も基本的には「韓国語」と「韓国文化・社会」の理解を問うものです。
また、両方とも筆記試験と面接で構成されています。
私が受けた2022年時点では、
事前評価:筆記試験(コンピュータでクリックして回答)+面接(受験者5人一組)
総合評価:筆記試験(作文あり。自分で紙に記入する形式)+面接(受験者2人一組)
という形でした。
TOPIK6級を持っている方ならば韓国語のほうはまったく問題ないかと思います。
「韓国文化・社会」については、たとえば、私が受験したときは
・韓国の祝日について
・韓国のお祭りについて
などが面接で出題されました。
「〇〇の日は何日ですか?何のための日ですか?」
「韓国のお祭りで知っているものを説明してください」
といった内容でした。
どちらも教科書にはしっかり記載されている内容です。
また、筆記試験では韓国の銀行や保険について問われる設問もあり、「教科書をちゃんと勉強していればわかるけど、そうでないとわからない」ような内容だなあと感じました。
独学で合格は可能?
事前評価の85点、そして総合評価の60点とも韓国語に慣れ親しんでいる方であれば独学で合格可能です。
私はあまり韓国の文化や社会に詳しくなかったのもあり、事前に講座の教科書と問題集を購入し、自主勉強しました。
(正直総合評価の60点はそこまで敷居が高くないかなぁと、、事前評価の85点のほうがクリアは難しいように感じました!)
事前評価も総合評価も問題集が売られています。
出題パターンはだいたい決まっているのか、問題集とまったく同じ出題もあり、やっておいて損はないと思いました。